一口に育毛と言っても、その方法はさまざまです。髪の状態とライフスタイルに合った育毛ケアで、薄毛対策を試みましょう。薄毛の予防を目的とした育毛ケアについて解説します。
●育毛の定義
育毛とは、髪の毛が育つように促すという意味合いの言葉です。「抜け毛を防ぎ、今生えている毛が太く長く成長できるように頭皮の状態を整える」という処置を示しているとお考えください。
類似の言葉で養毛、発毛といったものがありますが、養毛は頭皮に栄養を行き渡らせて、髪が抜けにくい状態をつくることを指し、発毛は髪を生やすことを示しています。
●さまざな育毛の方法
育毛にはさまざまな方法がありますが、大別すると育毛剤、育毛サロン、育毛グッズの3種類に区別することができます。以下に、それぞれについて詳しくまとめました。
○育毛剤
スーパーやドラッグストアなどで多くの育毛剤が市販されていることからもわかるとおり、もっともポピュラーな育毛方法です。過剰な皮脂分泌を抑えて頭皮の健康を保つ製品や、血行を良くして髪が生えやすくなるようサポートするものなど、製品ごとにアプローチ方法はさまざまです。
○育毛サロン
頭皮環境の改善、血行促進など、基本的には育毛剤と同じ効果がある施術を集中的に実施して、髪が生えやすいようにサポートしていくことが主眼となります。サロン独自の育毛方法を持つところが多く、専門家からのアドバイスを受けられるというメリットがあります。ただし、サロンの開業に医師免許、公的機関の許認可などは不要なので、いわゆる悪徳商法が蔓延しやすいのも実情です。育毛サロンを検討する際は、そのサロンについてしっかり確認することをおすすめします。
○発毛グッズ
皮脂除去シャンプーと併せて使用する洗浄用ブラシや、頭皮をマッサージしてくれる機械など、頭皮環境を整えるためのグッズが多く販売されています。ただ、いずれもシャンプー、育毛剤などと併用することが前提となっており、単独で大きな効果を発揮するものではありません。
●育毛に有効とされる成分
育毛剤に含まれる成分にはさまざまな種類がありますが、それらの成分はおおむね4種類の効果に分けることができます。
○毛母細胞の活性化
髪の発育をつかさどる毛母細胞に栄養を補給したり、毛母細胞自体を活性化させることで、直接的に発毛を促す成分です。代表的なものには、センブリエキス、パントテン酸カルシウムなどがあります。
○血行促進
頭皮の血行を改善することで、髪に栄養が届きやすくなるように働きます。代表成分としては、センブリエキス、ジフェンヒドラミンHC、塩化カルプロニウム、ミノキシジルなどがあります。
○男性ホルモン拮抗作用
5リダクターゼの働きを阻害し、抜け毛や軟毛化の進行を抑制する働きをします。このタイプの成分では、フィナステリド(プロペシア)がもっともポピュラーです。5リダクターゼとは、毛根周辺で分泌される変換酵素なのですが、これが男性ホルモンの1つであるテストステロンと結合すると、ジヒドロテストステロン(DHT)という活性型男性ホルモンに変換されます。この作用により、毛髪の発育が阻まれ、抜け毛や軟毛化が進むといわれています。
○抗炎症作用
洗浄力の強いシャンプーの使用や間違ったシャンプー方法により、頭皮が炎症を起こし、頭皮環境が悪化して抜け毛につながる可能性があります。グリチルリチン酸、アズレン、アラントインなどの成分は、頭皮環境を整えて炎症を抑える働きをします。
このほか、頭皮環境を整えるための成分として、保湿成分、かゆみを抑える成分などが配合されることも多いです。ただ、明確に薄毛を予防、改善するための成分としては、上述した4種類の効果が重要になります。ぜひ、育毛剤選びの参考にしてください。
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