シャワー時の抜け毛は気にしなくていいの?
いつも通り何気なくシャワーを浴びていたら、指に絡まった多量の抜け毛を発見したことはありませんか?
誰でも、どきっとしますよね。
髪の毛が抜ける原因、ヘアサイクル
髪の毛は、発毛→成長期→退行期→休止期の段階を経て、自然に抜けます。
これをヘアサイクルと呼びます。
個人差はありますが、日本人の毛髪は約10万本前後と言われており、平均的なヘアサイクルから割り出すと、1日で50~100本程度が自然に抜けるという計算。
つまり、100本前後の抜け毛は想定内だということです。
さらに、1日の半分以上が洗髪時に抜けるといわれますので、50本程度だったら普通です。
しかし、抜けた毛髪をよく見てみましょう。
抜けていない他の髪に比べて極端に短いものがありませんか?
これは、まだ成長期のものが脱毛したということ。
つまり、薄毛や若はげのサインかもしれないんです。
抜け毛を減らす方法
成長期の毛髪を守るためには
では、成長期の毛髪が抜けるのを防ぐことはできないんでしょうか。
そのためには、「なぜ未成熟の髪の毛が抜けるのか」を知ることが大事です。
若い髪の毛が抜ける原因の最大のものは、男性の場合AGAと呼ばれる症状です。
また、女性は加齢や閉経などをきっかけに、抜け毛が増えることがあります。
これは、男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)が関係しており、この生成を抑えるための経口薬や外用薬は病院で処方してもらったり、通販(個人輸入)で購入したりすることが可能です。
次に大きいのが、頭皮の血行不良です。
毛乳頭や毛母細胞には、血液により栄養やエネルギー(酸素)が運ばれますので、血流が滞れば当然、髪の健康に影響を及ぼします。
この解消のためには、血行促進成分が配合された育毛剤や育毛トニックを使うほか、頭皮マッサージ、ツボ押しなどが考えられます。
シャンプーも原因
さらに忘れてならないのは、シャンプーです。
シャンプーで汚れを落とすことができるのは界面活性剤という成分の作用ですが、これが石油系のものだと洗浄力が強すぎ、必要な皮脂まで除去して過乾燥を引き起こします。
そうなると、頭皮トラブルにより抜け毛が増えてしまいます。
また、脂を落としすぎるシャンプーは毛髪をきしませ、洗髪時の抵抗が大きくなりますので、抜け毛増大を助長します。
そのため、自然由来の、優しいシャンプーを選ぶ必要があります。
このほか、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れ、紫外線の浴びすぎなども、抜け毛の要因になります。
これらはすべて、頭皮トラブルや血流不足の原因となるからです。
ですから、抜け毛が増えたなと思ったら、適切な頭皮・毛髪ケア心がけるのに加え、健康的な生活を送れるよう気を付けることが大事です。