“若ハゲ”という言葉は、若い頃から髪が薄くなっている状態を指す“若年性脱毛症”の別称とされていますが、実は、この“若年性脱毛症”という言葉も、ある種の脱毛症状を指す正式病名ではありません。ただし、どちらも広く認知されている言葉であるため、この記事ではあえて使用しています。
治療すれば若ハゲは治るのか?
若ハゲは、一般的に「若年性脱毛症」を指す言葉であるため、その性質から「完治」することはありません。
若年性脱毛症は若い世代に発症する薄毛のことで、その中にはAGA(男性型脱毛症)も存在します。クリニックなどではAGAに効果の期待できるプロペシアやミノキシジルなどの医薬品を使った治療が主流となっていますが、これらの治療は薄毛の進行を遅らせる効果があっても進行を止める効果や、死滅してしまった毛穴から毛髪を発毛させる効果を期待しにくいと考えられます。ただし、薬物療法によってAGAの進行により細く弱くなってしまった毛髪が太くなるため、毛髪のボリュームアップは期待することができます。薬物療法による「治った」と実感できるポイントが、進行の遅延、髪のボリュームアップであるならば「治る」といえますが、髪の毛が発毛し、増えることを「治った」とするならば、薬物療法などの治療で若ハゲを治すのは難しいといえるでしょう。 現代医学において、毛髪がなくなってしまった所へ髪の毛を生やすのであれば、植毛しかないのが現実です。
進行を遅らせるには生活の改善も重要
若ハゲ(若年性脱毛症)の中には若い年代で発症するAGAもあります。AGAの原因としてひとつあげられるのが、脱毛ホルモンとも言われるジヒドロテストステロン(DHT)の影響によるものですが、その他にもさまざまなものがAGAの要因になることもあります。発症を防ぐためにも、進行を限りなく遅らせるためにも、原因を取り除く生活を心がけましょう。
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生活習慣の改善
- 食生活や睡眠、運動などライフスタイルと毛髪の健康は密接な関係にあります。食生活の乱れや睡眠不足などで血行不良の状態になると、頭皮に十分な栄養が行き渡らず、薄毛を招く原因になります。
健康な体にこそ健康な毛髪が生えるということを意識し、健康的な生活習慣を身につけるようにしましょう。特に食生活は重要。人間の体が食事として摂取した栄養素をエネルギー源として活動しているように、毛髪も食事から得る栄養素を材料に作られているのです。毛髪への栄養補給が滞ることのないよう、バランスのよい健康的な食生活を送ることが大切です。
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頭皮環境を整える
- スカルプケアという言葉が浸透しているように、頭皮環境を正常に保つことは健康な毛髪の維持に繋がります。毛髪を守るためにも正しいシャンプーの方法を知り、頭皮環境を健康に保つよう意識するようにしましょう。