American Society of Plastic Surgeonsに発表された研究によると、なんと髪の毛の重さが頭皮に与える「重さ」も抜け毛、薄毛の原因になるらしいことが分かりました。男性ホルモン、重力、加齢による頭皮の脂肪の減少が関わっています。
脱毛・薄毛。それは男性にとっては抜き差しならない問題。さまざまな要因があると考えられていますが、遺伝またはストレスの影響が大きいというのが専らの見解です。しかし、トルコの形成外科医の研究の結果、「重力」も原因になっているらしいことが明らかになりました。
アメリカ形成外科学会は、トルコ・アンカラの形成外科医アストナー氏の研究結果を発表しています。彼は、頭皮の脱毛の原因物質と言われる男子ホルモンの一種「デハイドロテストステロン(DHT)」の働きを、体内の部位別に分析しました。
この結果、DHTは頭皮では薄毛を促進するのに対し、腕の毛では体毛が濃くなるように働いていることが分かりました。
ところで、頭皮の組織を見てみると、若いうちは皮膚の下に厚い脂肪の層がありますが、加齢とともにこの脂肪細胞は減少していきます。この結果、髪の重さが毛穴や頭皮に圧力をかけるようになるため、DHTが髪の毛を薄くする方向に働き、分泌が促進されるというのが博士の説。
DHTは血液中ではなく脂肪細胞に蓄積されるため、これらをさらに浸食してしまい、悪循環が起きるのだと言います。
重力が薄毛・脱毛の原因のひとつだとしたら、横になって睡眠をしっかりとることや、逆立ちもハゲ防止に役立つのかも!?同時に、バランスの良い食事やマッサージで、頭皮を若く保つことも、秘訣(ひけつ)といえるかもしれません。